• オオハシシン

どんな手の質がいい?


どんな手がいい手か、自分の中に基準はありますか?


わたしはありません。好みならあります。


ある助産師さんが生まれたばかりの赤ちゃんを洗っているところを見ていて、こんな手はどうやってこうある事ができるのかと思ったことがあります。


その手はどんな手か。柔らかく、滑らかに動き、ふっくらとしています。同時に、安定し、赤ちゃんを扱っていても落としてしまうような気配が感じられません。


動きはゆっくりと、ときに滑るような緩急があります。その緩急はなめらかな岩肌を滑る水のようにあるがままで、作為的な意図を感じません。


おそらくその助産師さんがとても優れた技術を持っているかというと、そうかもしれないしそうでないかもしれません。


その手の質は触れている赤ちゃんから自然に引き出されてきたものだという気がするからです。どうしてそう感じるのでしょう?


助産師さんがうっとりしているように見えるからです。


赤ちゃんが助産師さんに全身で触れているという視点で再び見ると、うっとりしているのは助産師さんで、赤ちゃんはあるがままに見えるのです。


あなたが熱心なセラピストで、もしこのような事に感心したら、している側に興味を持ち、事によっては教えを乞いたいと思うかもしれません。


私は赤ちゃんの有りように注目します。自分の手が洗練されたいわけではなく、手があるがままでいる事に関心があるからです。


手の質は、世界といかに接するかで変わります。鍛冶屋が刀を作るのとはまた別です。

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